タイヤの溝(ミゾ)
自動車のタイヤにとって溝(ミゾ)はとても大事なものです。
溝(ミゾ)が無くなってきたからタイヤの交換をしなければ・・・
でも、溝(ミゾ)ってどんな役割をしているの?という方の為に、溝(ミゾ)の役割からタイヤの交換時期など、色々とタイヤの溝(ミゾ)について説明をさせていただきますので、是非参考にしていただければと思います。
タイヤの溝(ミゾ)の役割
タイヤの溝(ミゾ)の役割ですが、タイヤと路面との間の水を排出する役目をしています。
タイヤの溝は新品の状態がほぼベストであり、使用(磨耗)する事で、少しずつ水を排出する機能が低下していきます。
また、この水の排出がうまく出来ないとタイヤはスリップ(ハイドロプレーニング現象)を起こしてしまいます。
ハイドロプレーニング現象
高速道路で特に起こり易い現象で、路面に水が溜まっている時、タイヤはタイヤの溝によって排水しますが、それが追いつかなかった時、タイヤが水の上に乗った状態になり、ハンドルが全くきかなくなる現象の事です。
ハイドロプレーニング現象をYou Tube で見る
例えば、タイヤの溝(ミゾ)が全く無くなれば、水を排出する機能も無くなるという事です。濡れた路面でブレーキをかけた場合、溝(ミゾ)が減ったタイヤでは新品のタイヤに比べ止まる距離が伸びてしまいます。
F1などを見た事がある方はご存知だと思いますが、乾いた路面の場合は溝(ミゾ)の無いタイヤを使用し、濡れた路面では溝(ミゾ)のあるタイヤを使用しております。
なぜタイヤの溝(ミゾ)は減っていくのか?
タイヤの溝(ミゾ)がなぜ減るのか?ですが、1番の理由はタイヤを使用する事(走行)による磨耗です。
他にも
- 路面の状況
荒れた道路や舗装されていない路面など - 運転のスタイル
タイヤに負担のかかるキツイ運転など - タイヤ自身の性能・種類
これはタイヤがスポーツタイヤなのか?スタッドレスタイヤなのか?という事で、タイヤによって溝(ミゾ)の減り方が変わってきます。
などがあります。
タイヤの溝(ミゾ)の深さと交換時期
タイヤの溝(ミゾ)の深さはタイヤの交換の目安として用いる事が出来ます。
通常新品のタイヤでは溝(ミゾ)は8ミリほどありますが、溝(ミゾ)の深さが1.6ミリを切るとそのタイヤで路上を走行する事は法律で禁止されています。当然車検も通りません。
それでは溝(ミゾ)の残りの1.6ミリはどうやって計るのか?ですが、タイヤにはスリップサインというものがあります。
これは、タイヤのミゾの中に入っていてタイヤが磨耗して減っていくと露出してきます。このスリップサインが露出した段階で溝(ミゾ)の残りが1.6ミリと判断する事が出来ます。
タイヤの側面(サイドウォール)を見ると三角のマークが付いています。そこにスリップサインがあるいうマークです。
また、メーカーサイトに記載されている溝(ミゾ)と制動距離の関係を見ると深さ4ミリを過ぎたあたりから、グリップ性能が落ちていくようです。
という事は、スリップサインが出てからタイヤを交換するのでは無く、溝(ミゾ)の深さが4ミリあたりで交換した方が良いという事になります。
もし、自分のタイヤを見て1箇所でもスリップサインが出ているようなら直ぐにでもタイヤを交換した方が良いでしょう。
また、梅雨の前にタイヤをチェックするのも大切です。梅雨の前に溝(ミゾ)の残りが4ミリを切っていたら、例えスリップサインが出ていなくてもタイヤを交換した方が安心です。

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