タイヤの空気圧
自動車にとってタイヤはとても大事なもので、タイヤの空気圧は乗り心地や性能を発揮するのに重要なポイントです。
ガソリンスタンドのスタッフが声をかけてくれる事もありますが、それ以外では気にしていないという方もいるのではないでしょうか?
また、通常の運転では空気圧が低くなっていても気が付かない事が多いと思います。
タイヤの空気が減っている自転車に乗っている事を思い出していただくと解ると思いますが、ペダルが重く、スピードもあまり出ない、またハンドルも重くなります。それと同じ事が自動車にも当てはまります。
自動車のタイヤには指定(規定)空気圧というのが決められています。ですので空気圧は低くても高くても良くないという事です。
指定(規定)空気圧とは
タイヤの種類やサイズが同じでも、自動車によって最適な空気圧は異なり、その自動車に最適な空気圧は自動車メーカーが自動車ごとに決めています。
車種により異なりますが、運転席側のフロントドアを開けた内側にタイヤのサイズと適正タイヤ空気圧の記載されたシールが貼ってあると思いますので、1度ご確認ください。
また、タイヤのサイズを変更する場合はタイヤ販売店などに相談し、最適な空気圧に調整するようにしましょう。
タイヤの空気圧が低い場合
- 路面に対してタイヤの抵抗が増し、燃費が悪くなる。
- 路面に対してタイヤの抵抗が増し、磨耗も激しくなります。
- 両ショルダー部(タイヤの角の部分)の偏摩耗になるため操縦安定性が低下し、タイヤが長持ちしない。
- タイヤの負荷能力が低下します。
- 高速走行では最悪バーストの可能性が高まります。
タイヤの空気圧が低い場合、タイヤが変形して接地面積が増える事により、操縦安定性(加速など)は低下し、燃費が悪くなります。また接地面積が増える事で抵抗が増え、磨耗も激しくなします。
接地面積が増える事により、発熱量が増えヒートセパレーションなどの損傷が起こる事もあります。
また、空気圧が少ない場合、高速道路などで、スタンディングウェーブ現象やハイドロプレーニング現象を起こし、タイヤがバースト(破裂)する可能性があります。
タイヤのバーストの映像をYou Tube で見る
※ヒートセパレーション
空気圧不足等で走行すると、タイヤのショルダー(タイヤの角の部分で走行時の摩擦により発生する熱を逃がす部分)が正常な働きを出来ず、ショルダー部分が高熱となり、タイヤを構成している配合ゴムとタイヤコード間、または配合ゴム間で剥離損傷してしまう事。
※スタンディングウェーブ現象
高速道路で特に起こり易い現象で、タイヤの空気圧が低いとタイヤの接地面より後方が波状に変形する事を言う。この波の伝わる速度よりタイヤの回転が速いと、波が重なり合って大きな波となりタイヤを変形させる。また、この波は車を揺らす訳ではないので、運転者は気づき難い。通常タイヤにこの現象が発生すると、タイヤが不規則に揉まれるような状態になる為、急速に加熱しバースト(破裂)する事が多い。
※ハイドロプレーニング現象
これも高速道路で特に起こり易い現象で、路面に水が溜まっている時、タイヤはタイヤの溝によって排水しますが、それが追いつかなかった時、タイヤが水の上に「乗った」状態になり、ハンドルが全くきかなくなる現象です。
ハイドロプレーニング現象をYou Tube で見る
タイヤの空気圧が高い場合
- 乗り心地が悪くなります。
- グリップ性能が低下します。
- センター部の偏磨耗が発生し、タイヤが長持ちしない
- タイヤが傷を受けやすくなります。
タイヤの空気圧が高い場合、タイヤが跳ねるような感じになり、乗り心地が悪くなります。またセンター部分に接地が多くなりグリップ性能の低下を招き、偏磨耗が発生します。
空気圧を高くすれば、燃費が向上すると思う方もいるかもしれませんが、少し高くしたぐらいではあまり変わる事はありませんので、指定の空気圧で乗る事をおすすめ致します。
また、高速道路に乗る時は空気圧を高くした方が良いというのも聞いた事がありますが、通常の運転ではその必要はありません。
タイヤの空気圧は月に1回ぐらいはチェック
タイヤの空気は、タイヤの隙間から少しずつ逃げて必ず減っていきます。その為に、定期的なタイヤの空気圧チェックは必要です。
※タイヤが温まっている状態だと空気圧は上昇していますので、空気圧のチェックはタイヤが冷えた状態で行ってください。
タイヤ販売店やガソリンスタンドでも空気圧のチェックは行えます。
また、エアゲージがあれば自宅でも空気圧の確認が出来ます。
その他、空気圧の点検が面倒という方には、窒素ガスの充填するという方法もあります。窒素ガスを充填すると2~3ヶ月がチェックしなくても大丈夫なようです。

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