ヘルメット
ヘルメット (helmet) は、バイク(オートバイ)などの乗り物において、転倒や事故の際に頭部を保護する為にかぶる身体装備のひとつです。
バイク(オートバイ)は車に比べて事故の発生率が高く、乗車中の事故における死因は頭部外傷によるものが最も多く、頭部への外傷を軽減するものとしてヘルメットの装着が推奨、または義務とされています。
また、見た目では解り難いですが、製造後時間が経つにつれ、緩衝材や外殻が劣化する。日本市場ではSGマークの表示有効期間が乗車用ヘルメットでは使用開始後三年となっていて、3年を目安に交換を推奨しています。
ヘルメットは衝撃に対して潰れる事で頭部を保護する為、一度でも強い衝撃を受けたものは、外見上大きな損傷が見られなくても保護能力を失っており、3年以内であっても交換が必要になります。
ハーフ形
半キャップなどとも呼ばれ、気軽に被れ価格が安い。しかし、半球形の為、保護範囲が狭いのが欠点で、致命傷になりやすい耳の上方にあたる部分を保護出来ない。他にもスリークォーターズ形やセミジェット形とも呼ばれる業務用オートバイで多く使用されるハーフ形よりも側頭部の保護範囲が耳を半分覆う程度まで広げられている形の物もあります。日本では排気量125cc以下のバイク(オートバイ)用として製造されています。 |
オープンフェース形(ジェット)
昔のジェット戦闘機の操縦士が装着していたヘルメットの形状からジェット形とも呼ばれ、側頭部と後頭部のほぼ全てをカバー出来ますが、顔は露出しています。日本ではほぼ全排気量のオートバイで使用出来ます。 |
フルフェース形(インテグラル)
ヘルメットの中では最も安全な形。顎や後頭部をカバー出来、高速走行時の快適性にも優れています。全排気量のオートバイ用で使用出来ます。 |
オフロード用ヘルメット
オフロードを走行する為、大きなバイザーと大きく突き出た顎のガード(チンガード)が特徴で、ゴーグルをかけたりもします。 |
他にも
形はフルフェイスですが、顎の部分が可動するものもあり、中には顎の部分を取り外せるものもあります。 | |
フルフェイスですが、このようなデザインのものもあります。 |
ヘルメットについて
19世紀後半にバイク(オートバイ)が発明(バイクの起源:参照)され、20世紀初頭から使用が始まりました。
ヘルメットを着用するという習慣は無 く、事故に対する研究もされていませんでした。
しかし、映画 「アラビアのロレンス」 の主人公のモデルとなったトーマス・エドワード・ロレンスが、バイク(オートバイ)事故で頭部に外傷を負い死亡しました。
その事故に駆けつけた専門医の中にオーストラリア出身のヒュー・ケアンズがいました。彼はロレンスの事故を忘れず、戦争中、ヘルメットを着用しない伝令兵ライダーの死亡率が異常に高かった事に着眼し、ヘルメットを使用する事 が死者数を大幅に減らすという結論を得ました。これがヘルメットの有効性を示す最初期の研究となりました 。
その後、バイク(オートバイ)が世界各国に普及する中で死亡事故の増加が問題視され、各国でヘルメットの規格化・義務化がされるようになりました。
日本
日本で最初に「乗車用ヘルメット」と呼ばれたものは、1952年(昭和27年)に公営競技のオートレース向けに供給された二輪車競技用のヘルメットとされています。
日本では、道路交通法によって原動機付自転車、普通自動二輪車、大型自動二輪車と定義される乗り物で公道走行をする時は、ヘルメットの着用が義務付けられています。
ただ、道路運送車両法で原動機付自転車に定義されるミニカーや、二輪の小型自動車、二輪の軽自動車として定義されるトライクの場合は、道路交通法では普通自動車の扱いを受けるため着用義務はありません。
日本でのヘルメット着用の義務化の流れ
1965年(昭和40年) |
高速道路でのヘルメット着用努力義務(罰則なし)が規定 |
1972年(昭和47年) |
最高速度規制が40kmを超える道路でのヘルメット着用が義務化(罰則なし) |
1975年(昭和50年) |
罰則ありの義務化が開始、政令指定都市区間で50cc超のバイク(オートバイ)のヘルメット着用が義務化 |
1978年(昭和53年) |
全ての道路で50cc超のバイク(オートバイ)のヘルメット着用が義務化 |
1986年(昭和61年) |
原動機付自転車を含む全てのバイク(オートバイ)に全ての道路でのヘルメットの着用が義務化 |
このようなバイク(オートバイ)の走行時のヘルメット着用の義務化には1960年代から70年代にかけてのオートバイ人口の増加や若年ライダーの事故増加によるものが大きいと思われます。
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